大祓詞


 先日から"大祓詞"を奏することが多くなった。私は別に神職という訳ではないのだが、一応、神仏習合の家系なので、気を引き締めることや自身の精神集中という部分もあり、氏神社に向かって奉することこととしている。先日、田舎の神社の宮司からお話があったが、"大祓詞"は主に半年に一度の大祓神事の折に奏されることになっている。夏は夏越神事、年末には年越神事の二回、半年の罪穢れを清め祓うことを目的として行われる。しかしながら、田舎のほうに行くと日常的に神棚に向かって、大祓詞を奏している家庭は多い。勿論、祖霊拝を読まれることがあるのだが、京都のうちの田舎は割と大祓詞を奏していることが多い。この風習による影響を色濃く私は受けているのかもしれない。

 ここ最近は、田舎に行くと私が屋号で呼ばれることが多くなってきた。もちろん本筋はいとこが継いでいるのだが、補佐的なことを行っているためか、そう呼ばれている。いずれにしろ文化を守ることは、広めることと同時に脈々と続いてきたことを変えずに粛々と行っていくことであるとつくづく感じている今日この頃。