本の購入と図書館でかりた本

■購入した書籍たち(古書籍を含む)

風姿花伝 (岩波文庫)

風姿花伝 (岩波文庫)

 以前、id:e_mukkuに紹介してもらって、どうしても原書に忠実なものを読みたくなったので、取り寄せて購入した。岩波文庫の「風姿花伝」を購入したのは、あえて現代語訳されると訳者自身の意図が入ってしまうことがあり、学生時代に読み込んだゲーテの訳本の時も翻訳者の意向が大きく反映された部分もあったので、その部分を鑑み、古典書なので、こちらを選択した。

⁂e_mukkuの記事から「風姿花伝」に関するもの
http://d.hatena.ne.jp/e_mukku/20080920/1221890659
http://d.hatena.ne.jp/e_mukku/20080920/1221892477
http://d.hatena.ne.jp/e_mukku/20080920/1221893293
http://d.hatena.ne.jp/e_mukku/20080920/1221892599

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

 最初、西田幾多郎の「善の研究」を購入しようと思ったが、以前から気になっていた九鬼周造の書物を先に購入することにした。ちょうど、立命館大学から出されたある書籍にも少し触れられていた本であることからタイミングもあった。九鬼周造という人物を知るにあたり、この書籍に代表される論文「いきの構造」を読むことが、九鬼哲学を知るための布石となると考えるからである。「いき(粋)」を現象学として考察し、西洋哲学の面からアプローチしていく部分は誠に興味深い。

方丈記 (岩波文庫)

方丈記 (岩波文庫)

 鴨長明は、私の地域の氏神さんに当たる賀茂御祖神社の摂社にあたる河合社の神職の家系であった。鴨の氏人として、代々仕え、鴨長明自身は管弦に通じており、また和歌所寄人として、名を知られていたとも言われる。その彼が記したのが、この方丈記である。本書を読んでみると、和歌を奏するように流れの良い文になっており、とても心に響くものがある。

新訂 福翁自伝 (岩波文庫)

新訂 福翁自伝 (岩波文庫)

 この本は、どちらかのブログ記事を読んで、購入。まだ、サラッとも読んでいない。

新・京都の謎 (PHP文庫)

新・京都の謎 (PHP文庫)

 京都を知るにあたり、謎というものは非常に多いのが常である。整合性をゆるやかにしながら進めゆく地域学は、また一つの学問の在り方ではないかと私なんかは考えてしまう。そんな謎の部分に迫るのが、本書である。さらっと目を通す限りは、歴史に少し持っている方が読まれることのほうがいいのかもしれない。京都検定のために買ったのでない。京都という興味が尽きないために購入した一冊である。

■図書館で借りた本たち(あえて一部にしておく)

Yanagi Design―Sori Yanagi and Yanagi Design Institute

Yanagi Design―Sori Yanagi and Yanagi Design Institute

 プロダクトデザイナーである柳宗理が生み出す柳の作品を中心に据えて、”Yanagi Design”の思想を柳宗理自身や深沢直人氏らデザイナによるエッセイから探る本である。【DESIGN BASIC】とはどこからなのかと私自身が考えたとき、私はモノからではないかと思っている。普段見ているプロダクトにある何気ないデザインが記憶の一部に微かに蓄積されていき、無意識の中で、mixiedされて、さまざまなデザインへとoutputされていると考えている。柳宗理が生み出す"Yanagi Design"とはどこから来ているのか。そこに興味を持って、図書館の本に手を伸ばした次第。

できるポケット+ はてなブックマークで情報アンテナが10倍広がる本

できるポケット+ はてなブックマークで情報アンテナが10倍広がる本

 以前は、はてなブックマークをものすごく多用していたのだが、自分自身がこのブックマークをどのように整理していくべきかと悩んでしまい、少し使い勝手を見直さなければと思い、借りてみた。本書で、所収していったブックマークサイトを分かりやすく、分類や検索が行いやすく、そして、何か自分の情報集積の中核になるような使い方ができるのではないかと期待している。