φは壊れたね PATH CONNECTED φ BROKE
客観的命題とはただ、この世に現れ、この世に残る、現象という地層、すなわち歴史だ。どう考え、何を目指したか、何を恐れ、何を避けようとしたのか、そういった意志は風化して消えてしまう。残るのは、誰が死んだのか、何が作られ、何が壊されたのか、という物質的なものだけだ。それはつまり、記念碑に刻まれた文字のようなもの……、ただ、それだけが何年ものちまで残るのである。永年の風化によって岩が砕け、文字が読めなくなる未来までは……。
―"φは壊れたね PATH CONNECTED φ BROKE" 森 博嗣 著―
この文章を目にして、今の生き方や考え方に、また考えさせられた。同じようなことばを、一度耳にしたことがあった。この文章を見たとき、次のことばが頭の中にイメージとして浮かび上がってきたので、綴っておきたい
…世界中にさだめられた どんな記念日なんかより
あなたが生きている今日は どんなにすばらしいだろう
世界中に建てられてる どんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日は どんなに意味があるだろう…
―"TRAIN-TRAIN / THE BLUE HEARTS"より一部抜粋。作詞:真島昌利 作曲:真島昌利―