私たちだって、なにかできるはずだ


 さきほど、少しだけつけていたTVで放送されていたCMで、ふと心に何か忘れていたものを思いだしたような感覚に陥った。そのCMは2006〜2007年に放送された公共広告機構骨髄バンク支援キャンペーン」(上記)。

 この中で清らかな声で歌われるアメージング・グレース。もちろん、逝去した故本田美奈子.さんの闘病中に奏でられた歌唱である。この中で出てくる2つ目のコピーが心をひきつける。

『私たちだって、なにかできるはずだ』

 我々が普通の生活をしている限りでは、しっかりとした意識を持っておかなければ、なかなか忘れてしまうことだ、自分にも何かできるはずだと。他者に対して、利他的に行動するのも公利となると考えれば、そして、ひとりでも助けることが出来れば、それは大きな利益になるのだということもいえる。

 よくよく考えると、公共広告機構が打ち出すCMは、意見広告としては、非常にメッセージがしっかりしていて、見習うべきものが多いし、自分自身へと問いかけられているものが多い。今年度は「ヒューマニティ(人間性)」というキーワードで、『共感という鍵で、心の扉を開こう』というスローガンでキャンペーンが行われている(ここ数年前からキャンペーン性になっているのは知らなかった)。現在、放送されているのは下記のCM。


2010年度全国キャンペーン『見える気持ちに』

 ちょっとだけ言葉について、ふと考える機会に接したので、取り上げてみました。