SOPHIA

 僕が好きなアーティストのなかに『SOPHIA』がいる。彼らの活動は意外と思われるかもしれないが、私はメジャー前から知っている。コンサートにも何度か足を運んだこともある。彼らの歌詞にはとてもメッセージ性が強く、その魅力は昔から変わっていない。結成15周年ということで今年"15"というセルフカヴァーアルバムも出した。

 そんな記念を祝して、渋谷O-WESTでの限定ライブをニコニコ生放送で生中継された。こういう正規のアーティストが動画コンテンツでライブを公開するのは、とても大きな事だと思う。私は最初からその様子を見て、ライブの雰囲気を味わいながら、書類を作っていた。そして、放送中にメンバーから重大な発表がされた。Vo.松岡充に勧められ、ステージ中央に歩いてきたのは、key.都啓一(ちなみに奥さんは久宝留理子)。彼は中央に立った時から、緊張と躊躇いの表情をしていた。そして、彼から告げられた言葉は『濾胞性悪性リンパ腫』に自ら患っており、これから闘病生活に入るという言葉だった。そのために4月12日の中野サンプラザの公演を持って一時SOPHIAはライブ活動を休止するというものであった。

 これを告げるのに、どれだけの勇気がいるだろう。そして、この病気を受け入れるまでにどれだけ葛藤をしたのかと考えると、一SOPHIAファンとしても、とても計り知れない決断を感じた。それはそうだろう、命を賭けた闘いなのだから。彼のためにSOPHIAのメンバーが全員笑顔で応援のメッセージをしていたのは、彼ららしいと思う。そして、聴いている都がそのメッセージをしっかりと受け取った事は間違いないだろう。

 SOPHIAはこれまで音楽の最前線で様々な取り組みをしてきた。ライブ会場では個人の鑑賞目的に限り、ライブの様子のテレコによる録音が許可されていた。そして、ファン交流も盛んである。そして、ニコ生で松岡充自らが番組を持ち、時には音楽について語っていたりする様子は、本当に素晴らしいアーティストだと思う。そんな彼らをほんとに応援しているし、これからも心に残る曲を書き続けていって欲しい。そして、都啓一には病魔を克服し、またステージで八重歯を光らせて、キーボードを叩いていることを楽しみにしている。

 この病魔克服を多くのファンは願う事だと思う。そんな私もその一人である。
 頑張れ!負けるな、都啓一。五人とStaffとFan、みんなでSOPHIAなのだから。
 また素晴らしいLiveで会えることを楽しみにしている、と。

【追記】
*このSOPHIAのライブ活動休止の件については、OFFICIAL WEBSITE ETERNALにて、公式にプレスリリースされました。
『SOPHIAより ファンの皆様ならびに関係者の皆様へ大事なお知らせ』