いのべーしょん談義@京都に行ってきました。
本日は西陣町家スタジオにて、『いのべーしょん談義@京都』が開催されました。今回は、ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長 出口 治明さんにご講演をいただきました。質問に対しても、とても丁寧な説明を適宜して下さり、とても勉強になりました。まずは、この場では御座いますが、厚く御礼を申し上げます。そして、企画、世話役、進行役(及び適宜補足)をしてくださった後藤さん、中西先生(id:gintacat)、両氏にも厚く御礼を申し上げます。
今回はtwitterにて、講演内容をリアルタイムで、自身のメモを兼ねて、iPhoneからアップしていくという試みを行いました*1。そのメモを掲載します。講演内容は出口さんに帰属するものであり、あくまで個人的メモであることを事前にご了解ください。私は5分ほど遅れましたので、あくまで内容は本論のところからTsudaっていることを最初に記載しておきます。また適宜、内容を修正・補充してあります。気付いたことやメモは、この記事に後日、追記していくことも併せて、事前に書いておきます。
- イノベーションの定義についてとかの説明。(後藤氏から)
- 何を元にしてウェブサイトの現在のUIに帰結したのかについて。
- 世界中の街を歩くのが好きだった。キッシンジャーの話。
- 人間はワインと同じ
- 地理と歴史を学ぶことは大切。
- 世界の人がどうやっているのか、過去の人はどうやっているのかをみる。縦(時間)横(地理)の思考。
- 何故、起業したのか。
- 少子高齢化⇨保険業は衰退⇨縦横思考でヨーロッパはどうしているのか?⇨
- セールスのやり方を変えるか、他の事業する(などの3つの選択を)することになる。
- 売り方を変える=ウェブで売る。
- 大企業で子会社から帰ってくることは皆無?
- 今までのことをまとめる⇨遺書を書く。
- 対面販売からウェブへ。
- 「起業のタイミングは?」中西さんからの質問。
- 風に出会った時にチャンスがある!
- 遺書を書いたのは若い人が風が吹いた時のために。
- 谷家さん*2から、出口さんがくるならば、保険会社をゼロから作りますよとのお話が出たので。
- 保険業法を改正するということは、第一次大戦くらい大きな事。(当時、大戦中はそれぞれの国が)総力戦で三つのパターンに(なっていった)。
- アメリカは資金力を中心に(お金による戦略)。欧州はどんどんと国有化をしていく。日本は官僚主導(40年体制に)。
- 45年体制のお話。
- 銀行も証券も大蔵省が決める。これが日本の体制(だった)。
- (この体制は)バブルまで維持されてきた。
- 40年体制が壊れたこと=保険業法を改正すること。
- この保険業法改正で、風が吹き始めた。
- (後藤さん、出口さんによる)補足説明
- 東大の小宮山さんのアドバイザーになった時の話。(これは、ご自身および東大の内々の内容なので省略。)
- ウェブに関するお話。
- いつウェブで売れると確信したのか?
- 保険会社を作る時は、まず認可されるために、組織図の細かい点(人物/経歴も含む)を説明しなければならない。
- ということは、最初からプロを集めなければならない。
- (人材紹介会社から採用したのは1人だけだった)
- (では、どのように集まったのか)
- ブログで集まった数人の社員が社員ブログを発信して、更に集まり始めた。
- ひとに支持されるかどうかで評価される。
- (採用はどのように決めるのか?)
- チーム全員との相性で採用を決める。
- 辞める人は珍しく少ない。それは同じベクトルを持つ人が(ブログで)集まってくるから。
- ブログでコンタクト。Face to Faceで集まってくる。
- ということは、企業が選ばれる時代に、(特に)IT業界は。
- 保険会社でというのは珍しい。
- 生命保険会社はみんな保険料は一緒になる。(統計指標などから算出される額は同じだから)
- 値段の違いが表れるのは、手数料の差によるもの。
- 手数料は(大手はだいたい)五割。ライフネットは、その数分の一。
- (保険会社で)マニュフェストを(初めて)書いている会社。
- 自分たちの友人や家族に自信をもってすすめられる商品しか作らない、売らない。(ライフネット生命マニフェスト/第1章第三項)
- スタバ(ジャパン)を立ち上げた人(中田華寿子氏)*3が保険会社に。
- 若手がマーケティングをやっている。
- (米大統領選の)オバマ氏の支持率をライフネットで調査をしたい。←マーケティング社員から
- 最初は分からなかった。後々メディアに取り上げられた。
- 社員が楽しくなければいい仕事が出来ない。
- 分からないことを判断するのが社長の仕事。
- 少し変わったマーケティング調査。
- でも、注目を集めれば、広告をしなくても、(メディアに取り上げられることで)企業の認知が高まる。
- 先日、携帯サイトでも保険の契約できるようになった。
- ラッキーだったことは、保険業法を改正しようとした時にいい人(当時の上司さんなど)と組めたということが幸運。
- 少子高齢化は識字率で分かる。
- 識字率が上がると、赤ちゃんの数が減る。
- 少子高齢化が起こると滅んでゆく。人が集まるから栄えていく。人・物・金の順で集まっていく。
- だから、日本語を話せる人が増えることが文化を守ること、人口を増やすこと。
- (閉鎖的な政策論は文化を守るのではなくて、破滅へと向かわせること)
- 働いている女性の方が出生率高い。
*(参考サイト)
「ライフネット生命」――たった2人で始まった、営業ウーマンいらずのネット保険(『ITmedia News ベンチャー人』2008年08月11日記事)
*(追記)
ウェブカメラ持ってきたら良かったなぁ。Ustしたら非常に有益だったかもしれない。