心より心に傳はる花なれば...

 しかれば、道を嗜み、藝を重んずる所、私なくば、などかその徳を得ざらん。殊さら、この藝、その風を繼ぐといへども、自力より出づる振舞あれば、語にも及び難し。その風を得て、心より心に傳はる花なれば、風姿花傳と名附く。
-『風姿花伝世阿弥岩波文庫)奧儀讚歎云 より一部引用 -