「ビューティフル・ルーザーズ」


8月2日から上映される映画「ビューティフル・ルーザーズ」。"excite ism"の解説冒頭"「アートって誰の物なんだろう?」 偉い芸術家や批評家のためのものなのか、美術大学を出たエリートのものなのか。そうじゃない、アートはみんなのものであり、そして誰のものでもないのだ。"という言葉に、共感を覚えた。表現をするということは、決して特別な人間が行う行為ではないのである。

1990年代、NYでArt MovementのSeedsが生まれた。刺激を求めた若者たちが集まり、独自のCulture Art Groupが誕生し、そして、大きなムーブメントへと拡大していった。そのムーブメントの中心地となったギャラリー"ALLEGED(アレッジド)"。この映画作品は、「人々に笑顔や幸福をもたらし、みんなの人生を豊かにしたい。」という精神のもとに行われてきた創作活動の様子や展示会準備の様子などを記録したドキュメンタリーである。

開演初日は、ラフォーレミュージアム原宿にて、実際に映画に出ているアーティストたちによる『自分を表現しよう!MAKE SOMETHING』と題して、ワークショップが開かれる。本作品監督であり、アシッド・ギャラリーのオーナー兼ディレクタ"アーロン・ローズ"による「ZINE(ジン)*1の作り方」やESPOとして有名なスティーヴン・パワーズによる「サイン・ペインティング(看板)講座」など魅力的なワークショップが2日間行われる。

京都での映画公開は9月27日であり、約2ヶ月先となるが、是非とも注目したい作品だ。

★「ビューティフル・ルーザーズ
Web Site

★excite ism
記事"アートの常識を覆した若者たち「ビューティフル・ルーザーズ」"

*1:*ジンとは,「有志の人々が制作する、たいていの場合は少部数の、非商業的な(利益を出すことが第一の目的ではない)出版物」のこと。ミニコミ・同人誌。