+(クロス)を歩く

前述のとおり、京都を色々と歩いていたので、帰り道に河原町四条の『コトクロス阪急河原町』にある「ブックファースト」に立寄った。私は結構、本屋へと立寄る癖があるので、ついつい寄り道してしまう。様々な本に興味を抱き、心に留めておきたい本は、ケータイにタイトルをメモる。今日は、二冊ほどお気に入りの本が出来た。

話は変わるが、このビルの6Fの窓から眺める京都の街の光景は、なんとも心をくすぐる。夕日に照らされた+(クロス)を人々が歩くことで、信号が青に変わるたびに人と人との人生が交わる。そんな一瞬を縮図として眺める事が出来るのだから、これほど貴重な一瞬は他では見る事が出来ないのである。もちろん"同じような"光景を見る事は出来るかもしれないが、その一瞬に出会う人々は違うのである。この偶然が紡ぎだす「+」へと流れる人の波は、なんと美しいものであろうと。

私もその場所を通ってきたわけだから、そこで一片を形作っていたわけだ。この偶然が紡ぎだす美しさに、人の美しさ、深さを感じた。