美女と竹林と御利益

美女と竹林 (光文社文庫)

美女と竹林 (光文社文庫)

 特筆な話でもないのだが、こないだから森見ワンダーランドに惹き込まれていたので、ご紹介しておこうと思う。ちなみにやっぱり京都人である私にとって、舞台となる地域が容易に想像出来て、とても楽しかったのでつらつらと。

 舞台は桂の竹林と四条の焼肉屋さんといってもいいのかもしれない。まず、その桂の竹林であるが、確かにあの辺りには歩いていった所に竹林がある(森見氏が竹狩りを行った舞台と同じではないと思うが)。桂の地理を知っている理由は、私のいとこの家があるからだ。小さい時にはよく遊びにいったものだ。鬱蒼とした竹林は確かに行く手を阻む雰囲気があり、寧ろ異世界の入り口ではあるまいかと思う時がある。そんな中で鎌やのこぎりを振りかざす主人公たちの冒険はとてつもないものだっただろう(少し誇張されているのかもしれないが)。

 あと最近、竹で御縁があったといえば、こんな代物に出くわした。


 「竹ういろ」である。中には黒砂糖を水で溶かし、寒天で固めた水菓子である。これも何か竹に関して読んでいた事による波調のようなものがあっていたのかもしれない。

 残念ながら訪れた神社では、"元美女達"に私はお会いする事となり、現代の美女にお会いする事は相適わなかったが、「美女と竹林」を読んで、何かしら御利益を得た事は間違いないようだったので、この本を読んで、本記事で紹介に至った訳である。