上半期おすすめ本'09(単行本)

 昨年、mukkuとお互いにおすすめ本を紹介したところ、非常に好評だったみたいなので、今年は個人的に上半期(上半期というほどの時期でもないのですが、約半分なので。)でまとめてみたいと思います。といっても、古い本もあれば、新しい本もあるので、少しばらけた感はありますが、リストアップして紹介しようと思います。

*昨年のリストはこちら→mukkuへ贈る私のおすすめ書 - My feedback life

1.自分の仕事を作る(文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

 昨年は単行本でご紹介しましたが、文庫本が出版されたので今年もリストアップ。是非ともおすすめの一冊です。自分のワークスタイル・ライフスタイルを著名なデザイナの方々のインタビューを通じて考えさせられます。自分見直しのひとつのキッカケにもなった本です。

2.意志力革命

意志力革命 目的達成への行動プログラム (Harvard business school press)

意志力革命 目的達成への行動プログラム (Harvard business school press)

 以前から数度も取り上げている本です。本書では経営者を中心とした記述ではありますが、それだけではありません。自分自身を見直し、考え、そして、行動するというプロセスにおけるひとつの大きな指針を導いてくれる一冊です。ほんとにおすすめ。

3.知的な未来をつくる「五つの心」

知的な未来をつくる「五つの心」 (Harvard business school press)

知的な未来をつくる「五つの心」 (Harvard business school press)

 認知心理学の側面から働き方における必要なマインドを解いた本です。人間関係に必要な考え方や仕事に必要となる視点、自己の考えをまとめてゆく指針など、数多くのことが学べると考えています。

4.「経験知」を伝える技術

「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)

「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)

 私が、今後のビジネスにおける重要論点となりうるであろうと考えているテーマのひとつが「経験知」です。そのことについて深く書かれている本が本書です。ここ最近は多くの論点が、キーワードとして挙ってきていますが、個人的な見解としては、それらのキーワードはある程度の論理的なつながりを持っているように感じます。それらを活かしていくアウトプットの部分が経験知における方法であると考えています。

5.デザイン思考の仕事術

ひらめきを計画的に生み出す デザイン思考の仕事術

ひらめきを計画的に生み出す デザイン思考の仕事術

 ここ最近では非常に名著だと思います。私の思っていることや考えていることも書かれているので、やっぱりそうだよねとうなづきたくなることが次々と書かれている上に、自分も学び直すキッカケにもなりました。デザイニングしている思考の中で、様々な業種にも落とし込んでいける技術法を具体例を用いて、綴られているのでおすすめです。ちょっとだけ、本書の一節を引用してみたいと思います。

デザイン思考の仕事術のための基本姿勢・七箇条

(中略)
第一条 「わかる」ことは重要じゃない。「わからない」ことにこだわる。
第二条 オフィス内の論理にではなく、外の世界の現実に従う
第三条 他人の意見や作ったものを否定しない。厭ならよりよい代替案を具体的に示す。
第四条 頭の中だけで考えない。ことばや形に外部化して組み立てる。
第五条 仲間内で群れない。異分野の人と積極的に接する。
第六条 先人に学ぶ。古きものに学ぶ。今に囚われない広い視点をもつ。
第七条 グループワークを重視する。協力を惜しまない。

-『デザイン思考の仕事術』より -

 この基本姿勢はとても大事なことで、かなり欠けている人が多かったりする。異分野との積極性なんかは、現状の問題論点をブレイクスルーさせるためのキッカケにもなりうる大きなことです。先人に学ぶということも先日のライフネット生命の出口社長の講演から意味付けをすることができます。一部だけこの場でご紹介しましたが、是非とも企業人・クリエイタ共に一読していただきたい本です。

6.思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 昨年、mukkuとの会話で話題となった良著。最近、書店でも取り上げられるようになって、現在ではポップも付けて山積みされています。

7.仕事のポーション

仕事のポーション ビジネスパーソンのための疲労回復術

仕事のポーション ビジネスパーソンのための疲労回復術

 mukkuからこないだいただいた本。私自身がここしばらくの疲労度を感じたのか送ってくれた本です。仕事に夢中になるのは良いことなのですが、身体を壊してはなんにもなりません。そこで、より無理をしないで心と身体の疲れを回復させていく方法などを紹介しています。

8.佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術

 アートディレクタである佐藤可士和さんが、普段から心がけている御自身の整理術を方法論や考え方に沿って、紹介されている本です。仕事でも頭でももやもやしている人は、普段の身の回りがもやもやしているのかもしれません。私もそうなりがちなのですが、この本で少しずつモヤモヤ感をスッキリにしていきたいと思います。

9.デザインのデザイン

デザインのデザイン

デザインのデザイン

 有名なデザイナである原研哉さんによるデザインにおける考えやありかた、指向性などをご自身の作品とともにまとめられた本です。デザインとは一体何か?という本質的な問いにこの本はきっと何らかの答えを導いてくれるでしょう。


 今回は単行本編をまとめてみました。近いうちに文庫・新書編もまとめてみたいと思います。