雅楽を感ずる

今日は、午前中にある方からご連絡を賜り、夕刻から雅楽の演奏会に招待をしていただいた。雅楽は日本古来の文化といっても過言ではなく、日本の"雅"の一つでありといっても良い。私自身も神社のことに少なからず、関わる事が多く、そのため切り離す事の出来ない分野である。

普段、雅楽は結婚式や神事などの祭典で聴く事が多いが、きちんとした演奏会として、聞ける機会はとても少ないのだ。このような形で気軽に鑑賞する事が出来るのは、京都のならではと言えるのかもしれない。演奏される音色は、とてもゆったりとしていて、尚且つ、アクセントの効いたものが目立つ。そういう部分では、日常の我々の生活スタイルや考え方にゆとりを持つように諭されているようにも感じられる。

時間は有限である。その時間を如何に上手く活用しながら、合間に心にゆとりを持つことで新たな可能性を生み出していける環境を作り出していく段取りをする。そして、次のステップへと動いていく。そんな生活が出来れば、理想なのかもしれない。ゆったりと時間の中に生活の環境を考えさせられるよい機会となった。

「雅」とは、一見豪華であったり、優雅であったり、そして、贅沢のようにも感じる。しかし、そこには古来から息づくテンポや間合いといったものを教えてくれているように思えるのは、私だけだろうか。そして、そのテンポや間合いに何かのヒントが隠れているようにも思えるのである。